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2024.11.15
金剛鈴
密教法具の一つで修法のときに楽器の一種として用いられます。仏の智慧を象徴し、仏敵を倒すため・自己の煩悩を破壊するための密教法具の五鈷杵の形で、その一端に鈴をつけたものです。仏菩薩の注意をひき、歓喜させるために打鳴らされるもので、金剛盤に載せて使用します。
金剛鈴は、鳴らすことにより、場を浄化し、心を落ち着けるための法具です。
一回鳴らしただけでも比較的長い時間音が響き続けるので瞑想などにも使用されており、いつまでも響きわたとてもきれいな音色をしています。 その美しい音色で、①人々の注意を惹き付け②聴く者を喜ばせ③仏性を目覚めさせ法を感得させる、という三つの機能を持った楽器です。
同じ密教法具の金剛杵と対になって用いられ、基本的な作法としては、鈴は左手、杵は右手に持って使用します。具体的な動作の作法は密教各派によって異なりますが、鈴と杵を両手に持って腰に当て、杵を三度振り鳴らし、次に両者をそれぞれ三転させ、再び杵を腰に当ててから鈴を振るなど、その動作が厳しく決められています。行者はこれらの厳密な作法を忠実に執り行うことで「金剛薩タ」と一体となり、法を説くことが可能になるとされています。
材 質 : 真鍮製
技 法 : 鋳造
表面処理 : 金めっき
サイズ : hx